女性の着物は、襟元に白い部分があります。
これは着物の下に、”長襦袢”と呼ばれるものを着ているから。
長襦袢は、下着でもなく着物でもない、不思議な位置づけのものですが、これでおしゃれを楽しめるのがカジュアル着物のよさです。
今回は、襦袢と半襟のお話です。
長襦袢とは?
着物を着る時は、まず下着をつけ、その上に”長襦袢”を着て、その上に着物を着ます。
長襦袢の形は、着物とほとんど一緒です。
この役割は意外に大きく、白い襟で凛々しく見せたり、カジュアル着物であれば意外な柄を持ってくることでアクセントになったりします。
他にも半襦袢と言われるものもあるのですが、ちょっとややこしくなるので今回は省きますね。
長襦袢の素材は、正絹とポリエステルが多いのですが、他にも汗をよく吸う木綿や、着心地のいいウールなどもあります。
私は汗かきなので、冬でも木綿か正絹を愛用しています。
長襦袢は、チラッと見えるのがオシャレ
長襦袢が見えるは襟元だけではありません。
例えば女性用の着物は、袖の付け根側が大きく開いていますが、ここからチラリと見える長襦袢が上質であると、品のよい人とか、リッチな人だと思われます。
また早歩きをすると、足元からもチラッと見えて、これが実に色っぽい!
昔の人は、「裾がはだけるようなことをしちゃダメだ」と怒りますが、このチラリズムにこそ日本的な美しさがあるんじゃないかなと思います。
着物はほとんど柄のない清楚なものを着ながら、長襦袢にはド派手な柄の入ったものを大胆に着こなしているなんて、めちゃくちゃオシャレですよね。
隠れた自己主張って日本的だなと思います。
半襟はオシャレポイント。好きな布をつけて使う
長襦袢には、”半襟”というものをつけて着用します。
半襟は、襟の部分にそって縫い付ける長い布のこと。
元々は、汚れがつかないためのものですが、カジュアル着物ではおしゃれを表現する場所となります。
オシャレな半襟が売っていますが、私は手ぬぐいを使ったり、お気に入りの布を縫いつけています。
15㎝ほどあれば足りるので、ちょっとくらい高級な布でも手頃な価格に収まります。
みなさんも、おしゃれな長襦袢に好きな半襟をつけて、自分なりに楽しんでくださいね。
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