日本庭園は、世界に誇れる芸術的な存在だと思っています。
何しろ、陰陽五行説にのっとった宇宙の要素が詰め込まれているのですから。
この記事では、日本庭園について書いていきます。
日本庭園に含まれる陰陽五行説とは?
日本では、いろいろなところで「陰陽五行説」を意識しています。
陰陽五行説とは、宇宙の全てを5つの元素、「水・金・土・火・木」に分けるという考え方です。
火 ー 灯篭の火
土 ー 地面
金 ー 灯篭の金物
水 ー 池か、手洗い用の鉢(つくばい)や水瓶
つまり、宇宙全体を日本庭園で再現していることになります。
日本好きだったQueenのFreddie Mercuryは、ロンドンの自宅に日本庭園を設けていたことが日本で知られていますよね。
日本庭園に鳴り響く音
日本庭園は今では数少なくなりましたが、多くの日本人は共有の音をイメージできます。
これは、「鹿威し(ししおどし)」と呼ばれるもの。
水を竹筒の中に少しずつ流し入れ、一定以上にたまったら、竹が傾いてたまった水がこぼれ落ちます。
そして竹が元の位置に戻るとき、竹が岩に当たる音が響きわたります。
はじまりは、京都の一乗寺にある詩仙堂だと言われています。
ここでは、庭にシカやイノシシが出没したため、追い払おうと設置したのがはじまりのようです。
今では風流なもののひとつですが、昔は自然と共生するためのものだったのですね。
日本庭園では、木が主役
最近は日本でもガーデニングが流行るようになり、洋風の庭が多くなりました。
洋風の庭は季節の花がたくさん咲いて、心が華やぎますよね。
それに反して、日本庭園では「木」が主役です。
その代表が盆栽(ぼんさい)。
海外にも愛好家が増えています。
代表的な木は、松。
鉢に小さな松を植え、枝や葉の姿を楽しみます。
草や苔と一緒に植えることもあります。
盆栽は、自然の中で見られる大木の姿を、鉢の上に縮小して再現することを目指すらしいです。
そのために、剪定をするのはもちろん、木を針金で固定して曲げます。
自然を目指して針金で固定するって、何だか不思議ですよね。
当然、結果が見えるは木が成長してから。
じっくりと木と向き合う、時間を楽しむ趣味でもあります。
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